2023年の活動記録
すっかり1年に1回記録を書くだけになってしまった。
目に見えづらい活動だからこそ、一年に一回ぐらいちゃんと可視化しようと思う。ほぼ自分のためのメモですが、最近なにしてるのかな?という人はぜひ見てみてください。アーカイブ動画があるものもあるので、こちらも興味がある人はぜひ。※めちゃくちゃ長いです。
1.学校への継続的なコンサルテーション
・戸田市立喜沢小学校
喜沢小学校にはかかわり始めてもう5年ほどだろうか?スクールワイドPBSのコンサルから始まり、去年からは学習面も含めたRTI(Response to Intervention)のコンサルテーション。通常の学級の先生たちが定期的に会議にて、テスト結果などのデータを見ながら、多様な子どもがいることを前提とした授業づくりの在り方(第1層支援)、さらに+アルファの支援が必要な子はどの子か、その子に対して通常の学級においてどのような支援ができるか、お互いに報告・相談し合う。この会議に参加をしているが、毎回感動ばかりしている。インクルーシブ教育の推進のためには授業をどうするかが肝。そしてそれを担任の先生が一人で考えるのではなく、チームで話し合う。
喜沢小学校の記事はこちら。
今年は特殊教育学会でも自主シンポジウムでも喜沢小学校の先生方にご登壇いただいた。いろいろな試行錯誤があったこと、いま現在もあることも含めていろんな人に知ってもらいたい。
・狛江市立狛江第三小学校
狛江第三小学校では、去年まで2年間文科省のモデル事業(知的障害のある子どもを対象とした通級による指導)の助言者をさせていただき、今年はその延長で関わらせていただいた。インクルーシブな学校づくりのための取り組みを有志の先生方が取り組む、「インクルーシブ有志の会」の伴走。まず、全校研修において、「学校をどういう場にしたいか?今の課題はなにか?」先生方がワールドカフェで話し合い、やってみたい先生がマイプロジェクトのような形で取り組みを開始。月1回お茶しながら雑談しやってみていることを報告し合う。職員室をインクルーシブに、通級の教材を通常学級でも使えるように、落ち着くためのスペースを通常の学級にも、のような形でたくさんのプロジェクトがはじまり、とにかくすごい...!
こちらが狛江第三小学校の記事。
その他にも一つのこども園に継続的に関わらせてもらった。
「インクルーシブ教育における専門性」ってこういうことなんだ、というのが学校現場において肌で実感できた1年だった。どこかでちゃんと言語化したい。
2.教育委員会・学校など教育関係者への講演・研修・研究協議会助言など
今年は単発ではなく、何回か連続研修をさせていただく機会が多かった。
【連続研修】
・諏訪市管理職向け研修(3回)①「インクルーシブ教育とは」②「通常の学級における工夫」「③通常の学級における個別的な支援と特別な場との連携」
・箕面市研修(3回)いずれも通常の学級における支援の在り方について
・堺人権教育研究会(2回)公開授業研と振り返り
・北河内地区人権教育研究協議会(2回)講演と公開授業研
【単発研修・講演】
・小学校単発研修「通常の学級におけるインクルーシブ教育」
・足立区こどもセンター主催セミナー「インクルーシブ教育の実現に向けた 「通常の教育」と「特別支援教育」の融合」
・枚方市支援教育研修「インクルーシブな教育ってどんな教育?」
・吹田市人権教育研究協議会 夏季研修会「多様性を受け止める学校-インクルーシブ教育とは」
・私立の学校での研修
・狛江市特別支援教育悉皆研修会
・八尾市教頭人権教育研修
・家庭教育学級講演
・戸田市カリキュラムマネジメント研修
・府中市特別支援教育研修
3. 省庁・自治体の委員
・文部科学省「通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議」(2023年3月まで)
・箕面市「支援教育充実検討委員会」
・東京都「第12期生涯学習審議会」
・大阪府学校教育審議会多様なニーズに応える府立学校のあり方検討部会
・枚方市支援教育充実審議会
4.番組監修
引き続き、NHKEテレ番組「でこぼこポン!」のドラマ監修。
5.執筆した書籍や記事、そのほかインタビュー記事など
【書籍】
・書籍「LD(ラーニングディファレンス)の子が見つけたこんな勉強法ー学び方はひとつじゃない!」編著
※来年は2冊刊行予定、そのほか2冊企画中。
【書籍・雑誌への寄稿】
・心理学ワールド102号「マジョリティ中心の社会における自分の立ち位置を知ること─社会モデルに基づく支援とは」※以下にて全文閲覧可
・そだちの科学 10月号「 自閉スペクトラム症とインクルーシブ教育システムのこれから」
・シリーズ 「学びとビーイング 3.学校内の場づくり、外とつながる場づくり」「インクルーシブな学校とはどういう場か」
・「最新教育動向2024」「インクルーシブな学校運営モデルの創設」
・全国手をつなぐ育成連合会機関紙「手をつなぐ」「インクルーシブ教育ってなぜ必要なの?」
【WEB記事】
・こここ「合理的配慮は「ずるい」「わがまま」なのか?」※以下にて全文閲覧可
6.学校以外の講演・メディア出演・学会発表など
【講演・研修】
・ノートルダム清心女子大学 2/25「共生社会の形成に向けて~地域が変わる・地域を変える」
・企業向け研修「インクルーシブ社会の理解」
・鳥取県 子どもの心の診療拠点病院推進室 講演会
・超教育会議
・TABOOサミット
・日本弁護士連合会 子どもの権利委員会 夏季合宿
・オールマイノリティプロジェクト 公開シンポジウム 「マイノリティに対して、社会の認知や行動は変容するか?」 話題提供「マイノリティをマジョリティに合わせる教育からの脱却ーインクルーシブ教育の実現に向けて」※以下にて動画視聴可
・NPO法人向け研修会
・NPO EDGE 学習支援員(LSA)養成講座「セルフアドボカシーを大切にした支援ー合理的配慮に焦点をあててー」
・千葉大学公開講座「ASDとインクルージョン」
・JICA タイ研修員向け研修
・子どもの権利相談室 相談員向け研修
【大学のゲスト講師】
・兵庫教育大学「自らの捉えからインクルージョンを考える」
・広島大学 インクルーシブ・マインドを醸成するアジア地域国際協働人材育成プログラム
・東京大学 キャリア教室
【メディア出演】
・NHKハートネットTV
・NHK「おとなりさんはなやんでいる」
【学会登壇】
・日本カリキュラム学会 第34回大会(大阪教育大学)課題研究II(国際交流委員会)「インクルーシブ教育をめぐるカリキュラム研究の今後を展望する」話題提供者
・自閉スペクトラム症学会 学会企画シンポジウム2 「8.8%のインパクト」指定討論
・日本特殊教育学会 自主シンポジウム「小・中学校における多層型支援システムの導入」企画・司会(子連れ学会頑張った)
・日本犯罪心理学会 「 発 達 障 害 の あ る 矯 正 施 設 退 所 者 へ の 住 居 ・ 福祉 ・ 医 療 ・就 労 の 支 援 体 制 の 構築」話題提供者
・日本心理学会「マイクロアグレッション・スティグマ・社会的カモフラージュの壁を越える:自閉症者を含むマイノリティにおける社会的孤立・孤独から解放するための理解への架け橋ー社会心理学・臨床心理学・精神医学・障害科学の観点からー」指定討論
・日本LD学会 大会企画シンポジウム「生徒の多様性に寄り添う心理臨床技法:広島の実践」指定討論
7. 学術団体の理事や委員としての活動
・日本ポジティブ行動支援ネットワークの理事としての活動(子連れ学会、ほんと頑張った...)
・日本LD学会国際委員としての活動
8. 企業のアドバイザーや監修
・株式会社LITALICO LITALICO教育ソフトアドバイザー
・株式会社LITALICOパートナーズ 触法者支援アドバイザー
・株式会社ヘラルボニー ダイバーセッション監修
9.少年院への訪問支援や出口支援
今年も月1-2回、少年院への訪問支援へ。
10. UNIVA
UNIVAのホームページ!来年は本格始動?ワクワク。
長かった...2時間かかった...カレンダーや資料など見ながら書いたけど抜かしていないかな?いろいろと振り返って書きたいこともあるけれど、とりあえず記録ということで。
その他にもオープンにしていない・できない仕事もいろいろあった。
今年も楽しく働いた。一緒にお仕事したみなさま、一緒に遊んだみなさま、ありがとうございました。
プライベートはなによりも、この1年間で、結婚⇒出産⇒別居⇒離婚、というなんともチャレンジングな一年だった。
この1年、生き延びた。そして子も私も元気、オールOK。
来年も楽しく過ごす。
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